2016/4/26 ハングリー

多分豊か過ぎるんだと思う。

昔、今の職場に入社したての頃全然お金がなくて、缶コーヒーすら買えなかった。
通勤は車なんて持ってなくて電車で最寄り駅まで行き、そこからは凡そ2kmの道程をダッシュ。
初夏だった事もあり職場に到着すると既に汗ダク。
そして仕事で更に汗ダク。
水筒のお茶は午前中で無くなってしまうから、午後は水道の温い水を補給してた。
通勤路を猛ダッシュしていると車で通勤している職場の先輩が時々僕を拾ってくれた。
真新しいホンダシビック。
助手席に座るとガンガンにエアコンが効いていて、僅か5分程の時間だけど、命を吹き返したような気分になれたのを今でも鮮明に覚えている。
先輩の横顔が天使にしか見えなかった。

職場の方は全員が車で通勤していたから、僕のその行為は今考えるととても奇妙だったみたい。

通勤でダッシュして、仕事でもっとダッシュして、朝から晩まで走り回ってた。
一日中時間に急き立てられ、帰宅する頃はもうヘロヘロで口を開くことすらしどかった。
そして真夜中に、一人てくてく歩いて駅まで…

月に一度か二度の休日はほぼ一日中寝てた様に思う。

通勤と仕事でヘロヘロオーラを出している僕を見兼ねたのか、或る日先輩から「お前車買えよ!」って言われた。
と言うより叱られた。
車なんか全く買う気が無かった僕は「はぁ…」って生返事。
すると先輩が「お前このままやったら身体もたんで、辞めてしまうぞ!」って。

それからローンを組んで中古のボロイ車を購入した。

もう今では車のない生活は想像できないし、ポケットにはいつでも情報と連絡が取れるスマホ

あの頃と今を比較すると明らかに贅沢になっている。
何にも持っていなかったあの頃…

なんであんなに頑張れたんだろう…

もっとシンプルに生きよう。

僅か2週間でこの差  オモシロイ!
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