2015/2/18 誰に

僕らのバンドは良くも悪くもコンセプトを持たない。
「好き」とか「楽しい」と言った至って個人的な事情で続けてきた。
所が、発表会の場にはリスナーの方がいないと成立しない事情が色々とある事も事実。
個人的事情で継続出来るほど甘い世界ではない。
趣味で音楽を続けるにも其れなりに戦略を持つ必要があるのかもしれない。
生き延びる戦略。

そこで、こんな疑問が僕を支配し始めた。
いったい、僕らは誰に聴いて欲しいのだろう?
演奏を聴く、その為にLIVE会場へ足を運ぶ行動には其々の欲求を満たそうとする目的がある。
僕らはそれを満たす為の知恵や工夫をしているだろうか?
アイディアは充分だろうか?

極親しい知人にだけお披露目するために音楽を続けてきたのだろうか?
そうではない気がする。

個人的な事情の中で奏でるのではない価値を探し始めてみる。

僕らの持つ強味を客観的に整理して、磨くべきと捨てるべきを明確にする作業の中から、僕らがこの世界に存続し続ける事のできるコンセプトを手に入れようと思う。

その努力を惜しめば、馴れ合いと暇つぶしの中から生まれる、ただただ痛いだけのはたまた…
何処かで見かける、永遠のロック少年を気取り、デザイナーの意図を無視した体型に無理矢理革ジャンを羽織るような。
中年オヤジバンドになってまう。

僕はそうなりたくないと言う、強烈な危機感はしだいに強くなっているようだ。

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