2016/5/6 登校日

連休の合間の平日。
朝から娘の様子がおかしい。
学校に行きたくないと泣きわめいている。
理由は理由になっていないいわゆるワガママのようだ。
妻が必死に説得を試みているが、娘は意思を曲げる欠片も伺えない。

仕方ないので、学校に行かないならランドセルは要らないだろうって理屈で捨てる事を娘に伝えた。
娘は少し動揺していたが、それでも意思を曲げない。

妻の出勤の時間が迫ってきていた。

妻は今日は無理だと判断し学校へ連絡していた。

妻が出掛けた後、僕も出勤の準備をし出掛ける間際にもう一度娘に話しをしてみる。

「学校行かんでどうすると?」
娘は月曜日から学校に行くと言った。
僕は何だかそんな自分の都合だけで振る舞いを決める娘に、それは通用しない考え方だと言うことを教えないといけない。そう思った。
「今日学校に行かないならランドセルも教科書も机もピアノも全部捨てる!」
「今日学校に行かないならもう二度と学校には行かなくていい!運動会も遠足も水泳も友達も何もなし!」
「字も算数も何も覚えんでいい!」
って怒鳴った。

娘は泣きながら「もう学校始まってるもん」
僕は「自分がモタモタ訳のわからんワガママ言ってグダグダしてるから遅くなったんやろ!
先生に遅くなってゴメンなさいって言ってこい!」

娘は「学校に行く」と言った。
「じゃあ急いで自分で用意しなさい!」
娘は泣きじゃくりながら準備をしていた。

準備が出来た娘に深呼吸をさせて、顔を洗い、学校まで送って行く。

門の所で「自分で遅れましたって言える?」
と聞くと娘はうなずいた。
「じゃあ頑張って行っておいで」
とタッチをして見送った。
娘は僕に手を振りながら目付きに気合が入っていた。

娘も新しい環境でそれなりに自分を押し殺して神経を使う日々の中で、少しだけワガママを行ってみたかっただけなのかもしれない。

少しづづ色んなことを一緒に乗り越えて行くだけだね。

どんどん成長するね。
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