2016/2/21 ザリガニ

人からどう思われようが知った事ではない。

腹の底からそう思えるようになるには一度地の底まで堕ちる必要がある。
もがき苦しむ必要がある。
そんな地獄絵を通り越さなければ自分が何者かなんてわからない。

其れまではおそらくわかったつもりでいるだけで、そう自分で自分にいい聞かせていただけかもしれない。

もがき倒して苦しんでようやく本当の自分が何者か見えてくる。
自分が何者か見えてくると他人の声など全く気にならなくなるし、その声には何の意味も脈略もない事がわかるようになる。

そうなると後は自分との闘いだ。

上手く行かない事や環境が整っていない事なんか関係ない。
全ての問題を自分の中に見出すようになる。

身体を鍛えたり、姿勢を改めたり、書物を読みあさったり…
何でもいいから苦しみ倒して自分で答えを見つけるしか方法はないんだろうなって思った。

本当の自分が何者なのか?
薄っすらでも見えて来ると凄いよ。

世界が変わる。
多分自分が変わったんだろうけどね。
そう見える。

後はいちいちたじろがずやればいい。

そんな事を考えながら今夜は今年初のLIVE。
その前に知人の数十年振りであろうステージを観に行く。
彼女達が十代の頃から観て来たけど、皆んなおばちゃんになって変わらぬセンスでステージに立っていた。
それはそれで個人的には何とも表現のしようのない感動があった。
f:id:chibo-kyu:20160222115406j:image
続けたらいいのに。
面倒くさい事も沢山あるけど、その分成長も期待出来るだろうから。
勝手にそんな事を考えていた。

彼女達のステージを堪能し足早に会場を立ち去り、自分のステージへ向かう。

道中で妻が「歳を取ってもああやって皆んなで集まって出来るっていいね」としみじみ言っていた。
「歳を取っても出来る事って何かあるかなぁ?」
すると娘が「内職!」
僕等は大爆笑。
5歳の子供がチョイスした言葉に何だか救われた。

今夜は新曲披露だった。
まだまだ未完成な感じが否めない状態だけど、何はともあれ踏み出さないとって思いの方が強かった。

今日1日で数組のステージを観た。
そして一つ確信した事があった。

ステージ上で自分と言う存在を意識し過ぎている人の演奏やステージングは残念ながらイタイ。
ステージの目的が自分に向かっている人。

技術やテクニックは日頃の鍛錬以上のものが突然降ってきたりはしない。
そんな物理的世界の分かりきったことは、この世界の大前提にあって、ステージに立つんだろうけど。
どれだけ自分以外(お客さんやメンバーや)の会場に居る人を意識出来ているかって事がとても重要で、その差は天と地ほどの差があるなぁって…

まぁそこに自分を持って行くには演奏に余裕が必要だから、やはり前提には安定したテクニックが備わっててと言う話になる。

聴かせて楽しませるバンドと
自分達が楽しいだけのバンドの違い。

結論は「自分が何者になりたいか」
で日常のスタンスは全く違うものになるって事だね。

人のステージを観ていると普段何を大切にしているのかが見えてくる。

そんなものを今日は見せて貰った。

どうせやるなら志高く生きたいものだ。

キュウには居心地の良いギターケース。
f:id:chibo-kyu:20160222115325j:image