2015/1/12 追い抜かれる

カツオもワカメもマスオさんも追い抜いてきた。
しかし、チボには追い抜かれるのかな。
チボのネコ年齢は今年で僕と同い年になる。
なんだか不思議な感覚だ。
6年前の冬に妻がどうしてもネコを飼いたいと言い出し、ロシアンブルーを探しに行った。
残念な事にお目当のロシアンブルーは在庫切れ。(チョット表現方法が不味いな)失礼。
で、ペットショップの中を見渡すと産まれて間もないアメショーがいた。
そう、チボとの出会い。
僕も妻も一目でチボにハートを鷲掴みにされ、そのまま我家へ連れて帰ることになった。
手の平に納まるほどのサイズで、僕が横たわると僕の首元で丸くなりグウグウ言っていたあの頃が懐かしい。

振り幅の激しかった僕等の6年間をチボは一緒に過ごしてきてくれた。
彼は全部知っているんだ。

チボは妻が大好きだ。
娘が産まれた時、病院から帰宅してきた妻に甘えたくて仕方ないはずなのに、赤ちゃんを抱っこしている妻の側に行けないでいた。
妻が娘にミルクをやり終え布団に寝かし付けると、まるで順番を待っていたかのようにチボが妻に近寄り甘え始めた。
あの光景は今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。

チボは甘えん坊だけど、いつも自分の事を後回しにする控え目な男らしい奴だ。

そんなチボが昨夜も僕を起こして布団に入って来た。
僕の顔を覗き込みながらグウグウ。
チボが寝たのを確認し僕も目を閉じる。
夜明け前に目が覚めた僕はチボを確認する。
まだ寝てるんだって思いながらチボをさそると爪が突き刺さる。
ん…爪の感じが…
もしかして、と改めて確認するといつの間にかキュウと入れ替わっていた。

チボはいつもキュウに譲るんだ。
いいお兄ちゃんやね。

長生きしてね。
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