2015/1/10 人並みに

娘の幼稚園でスケートに行く予定があるらしく、初めてリンクに立つのは可哀想だなって思い、数十年振りにスケートに行ってみた。

初体験となる娘は興奮気味、僕は父の名にかけて変な姿は見せられないと多少の緊張感を胸に、スケートシューズに履き替えた僕は娘の手を引きリンクへ向かう。

娘をリンクに入れる前に先ずは僕が氷の上に足を載せてみる。
想像以上に安定しない。これはヤバイ…
僕は手摺から手を離せない状態で娘を誘導し無事着氷。
所が二人共一歩も動けない。
暫く佇んでいたが、僕は意を決して左手で娘の手を掴み右手はしっかりと手摺を抱え前進してみた。
案の定娘はまるで産まれたての子馬のように、何度も何度もスッテンコロリン。
スタンドから見物していた妻は大爆笑。
僕はなんとか娘にコツを教えようと、怪しいアドバイス。
数十分掛けてようやくリンクを一周するが、中々娘にコツを掴ませる事が出来ない。
そうこうしていると、娘が足が痛いと言い始めたので「辞めようか?」と尋ねると、娘はまだ滑ると言う。
目の奥には「こんなんで帰れるかっ!」て意思が伺えた。
休憩して再度リンクへ挑む。
それまで手摺と僕の手を掴んで離さなかった娘が、一人で中央に向かって歩き始めた。
僕は後ろから見守るようについて行く。
何度も転びながら一人で起き上がり前進する娘。
その姿を眺めていると突然見ず知らずの男性が僕に声を掛けてきた。
「お父さん、靴の履かせ方が悪いよ!チョットこっちに来て!」
僕は娘を連れて男性の言われるがままにリンク脇へ行く。
男性は娘のシューズの紐の結び方を丁寧に実演を交えて僕に教えてくれた。
更に僕のシューズの紐までやり直してくれた。
呆気に取られながらその男性に御礼を言うと、彼はその場から早速とリンクの中へ消えて行った。
カッチョいいー。
その後娘も少しづつ上達していったのが自分でも納得いった様子だった。
ありがとうございます。

スケート場を後にした僕らは次の目的地へ。
娘の勉強机を購入しに行く。
予め娘とイメージを共有していた事が功を奏し、スムーズに決定し家に持ち帰る事ができた。
購入した机は自分達で組立るタイプのものだった為帰り着くと娘の要望で早速組立開始。
僕はスケートで使い果たした筋力にムチ打つかのように必死で説明書に目を通し、ネジを回しまくった。
数時間後ようやく完成。

娘はとても喜んでいた。
机の棚にぬいぐるみを置いたり、引出しにオモチャのアクセサリーを片付けてみたり。
写真を飾ってみたり。

頑張った甲斐があったなぁ。

クタクタになった僕は焼酎を飲みながら段々と瞼が重くなっていったとさ。

早速引出しを陣取るキュウちゃん
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