2015/11/3 夜中のアナログ
壊れていたと思っていたレコードプレーヤーが動いた。
ふとした切っ掛けで真夜中に再生を試みると、かろうじて動いた。
早速部屋でアンプに繋いで、もう何年も聞けなかったアナログ盤に針を落とす。
10代の頃毎日アホみたいに聴いていた懐かしい音とアナログ盤特有の匂いが部屋の中を覆い尽くす。
リビングから焼酎を持ち込んで、取っ替え引っ替えレコードを取り出して聴きまくる。
手にした時のジャケットのサイズや紙の質感がノスタルジーな感情へ導いてくれる。
レコードを聴きながら、今日で7歳になったチボの事を考えていた。
猫の寿命とか、間違いなく来るお別れとか、扱いようのない感情は10代の頃から何も変わっちゃいない。
チボが我家へ来た時の事を暫く思い起こして、チボの記憶と音楽を混ぜ合わせる。
酔いが回り始めた頃を見計らってベッドに行くと、チボとキュウが仲良く布団の上で眠っていた。
何もかも遠い昔の淡い記憶に変わっていくんだ。