2015/6/30 意思確認
Eric Kaz を聴きながら軽快にハンドルを握る朝。
思えばこの数年間は毎日必ず2時間以上音楽を聴く生活を繰り返している。
そんな生活パターンの変化やEコマースの普及により、手軽に格安で音楽CDを購入できるから、色んなジャンルの音楽に触れることが出来る。
そして、聴きたい欲に際限はないのだと思い知る。
それでも、購入前に慎重になる貧乏性が抜けないのは相変わらずだ。
ピアノが弾きたいと思っている人は、ピアノを持っていなくても弾けるようになるもんだ。
誰かの言葉。
なるほど、そう思う。
僕が小学5年の時に最初に手にしたギターはボロボロの12弦アコースティックギターだった。
今考えると通常の6弦ギターよりネックは太く、小さい手で握るには無理があった。
チューニングの仕方もよく分かっていなかったから、笛やピアニカの音でラの音をさがしていた。
多分、合っていなかったと思う。
弦を買うお金がなかったので、錆びきった弦を使っていた。
弦が切れると切れた分だけ近所の商店街にあったレコード店に買いに行って張替えていた。
それでも毎日毎日握っていたのを思い出す。
コードの押さえ方も、ストロークの仕方も、何もかもが独学だった。
とてもとても、とても遠回りしたんだなって思う。
あの頃の僕の意思は
「弾けるようになったらいいな」
といった、ある日突然自分が生まれ変わると思い込んでいる、祈りのような無責任な感覚とは違う…
「弾きたい」
と言った自責でどうにかする意思があったように思う。
毎日必ず握ること。