2015/6/4 記念日

今日は僕等が入籍をした記念日だった。
11年前半ば勢いに身を任せた入籍だった。
妻のご両親にも充分な挨拶も出来ていなかったのだが、認めていただき結婚することができた。
僕等は色々な背景から結婚式はやらないことにしていた。
所が、会社の先輩方がホテルの部屋を借りて、仲間内を集め、僕等の披露宴をしてくれた。
僕等はただその会場に行っただけで何もしていない。
至れり尽くせりの状況だった。
細やかな宴ではあったが、最後には涙まで流してくれる人もいた。
そして会場を出るとき、「何処か二人で旅行でもしなさい」と封筒を渡された。

泣きそうなのは僕等の方だった。

あれから11年…

仕事から帰ると娘は眠っていた。
ソファーの上に何やら画用紙が無造作に置いてある。
手に取って裏返すと娘が描いた絵であることは容易に理解できた。
妻に訪ねると…
僕等の結婚記念の御祝いにと、娘が描いたそうだ。
娘は僕等を御祝いしたかったらしく、僕が帰宅して手渡すつもりでいたようだが、睡魔には勝てなかったようだ。

リビングで眠っている娘を抱きかかえベッドまで運ぶ。
眠っているのにしがみついてくる。
随分重くなった。

ありがたいプレゼント
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