2015/3/20 命日
今日で
福岡西方沖地震から10年
親父が逝って6年
毎年親父の命日には彼の生前を思い出すことにしている。
彼はハープの名手だった。
その腕前を僕等に披露することはなかったが、高価なハープを何本も持ち、老人会のようなイベントで奏でていたようだ。
そんな一面を彼が持っていたことを僕は親父が死んだ後に知った。
楽器を人前で奏でる親父を僕は想像する事ができない。
それほどに、僕に音楽の話をしたことなどなかった。
ただ、ある日親父が僕のエレキギターをコソッと触っているのを見かけた事があった。
僕はとっさに気付いていないフリを装っていた。
お互いにお互いが気になるが、接触の出来ない二人だった。
僕はそのハープを肩身にと全部いただいた。
僕が持つべきだと考えたからだ。
絵のようなチューリップ