2015/2/16 懲りない群衆

ある組織の滑稽な姿。
その企業は創業時からの理念をとても、とても大切にしている。
歴代の経営者もそれを消化し、時代に合わせ変化を試みながら今日まできた。
ある時期の経営者は最前線で働く社員をそれはそれは、とても大切にしていた。
それは、過去に彼が書いた書物から容易に読み取ることができる。
その文面からは愛情のある温かい人間性を垣間見てしまう、彼のチョイスする言葉は、何の抵抗もなく身体の隅々に行き渡る力を持っている。

しかし、残念なことに今そこで起きている事実は、彼が描いた景色とは少し掛け離れてきているようだ。

最前線で働く社員は昼食の弁当を注文する時、「何を食べたいか?」ではなく、出来上りまでに何分掛かるかが選択の最優先順位になると言う。5分以上待てないのだとか。
空腹を満たす時間も惜しむ必要があると言うことだ。

一方、彼等を管理する立場の者は、昼食時間前から今日は何を食べに行くのかを喫煙しながら話し合い、仲良く行列のある店へ平気で出掛けて行くと言う。

この現象だけを見ても、組織の問題の本質は管理側にあることが誰の目にも明白であるが、彼等は顧客目線になれない最前線の社員の資質にばかり着眼した発信しか出来ない。
変わるべきは自分以外の誰か理論を永遠とループさせる。

なんとも無能な者ばかりを揃えたものだと、その点は関心に値する。

まるで質の悪いギャグを見ているようで、まったく笑えない。

僕の声は今日も絶好調です。
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