2014/9/23 毒親

「毒親」と言う言葉があると言う。
子供からすると自分の親を毒として扱うことに相当な抵抗があるだろう。

僕らの親の世代は殆どが限られた情報量の中で育って来ている。
戦中、戦後の偏った思想から抜け出ようとする時代です。

今の時代に彼らが受け入れ難い考え方や価値があっても無理はない。
と、僕ら世代は考え彼らの思考を認めようとするが、彼らには双方向に認め合う考え方はないのだ。

子供が自分の考える価値に柔順でない思考は一切受け入れる事が出来ない。
自分で自分を全否定することに繋がるからです。

子供は可能な限り自分の親が発信する価値観を理解しようと努力するが、どうにも心の中が不自由で仕方ないと思い始める時がくる。
子供は理解できない自分に問題があるのだと考えなければなりません。
そうしないと、自分の大切な親を悪にしてしまうからです。

子供達は自分か親のどちらかを否定しなければならない究極の選択を迫られるのです。
こんなに苦しいことはないでしょう。

自己を確立している子供ほどその苦しみは大きいのでしょう。

多分、誰も悪くはないのに皆が苦しむのです。

だから、必死に考えなければなりません。

どちらかや、誰かを悪に仕立て上げた所で一切解決などしないのです。

「あなたを愛しているから言ってるの」なんて子供を縛るだけの台詞は、更に子供を苦しめるのでしょう。
だってさ、愛してくれている大切な親の言う事が受け入れられないのは、自分だと言うことになるのですからね。
そりゃもうパニックです。
自分を欠陥品として処分した方が…
なんてこと考えたりする事でしょう。

だから、必死に考えなければなりません。

自分自身が全く理解出来ない世界や、考え方を受け入れる器を育てなければ、皆が苦しみを与え合うと言う話し。

そんな事は可能なのか?
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