2014/9/16 All by myself

猫はさ…
ずっと家で待ってくれてるんだよ。
僕らが帰って来ると喜んでくれるんだよ。
近寄ってきて体をすり付けてくるんだよ。
「寂しかったよ、待ってたんだよ」
って言わないけど。

出掛ける準備をして、戸締りを始めると彼らは諦めたような目をする。
僕らはいつも後髪を引かれ、微かな罪悪感を抱きながら家を出る。

そう、夕方からリベンジ放生会へ出掛ける。
先日はあまりの人の多さにテキ屋を楽しむ余裕もなく、只々筋肉を鍛えるだけとなった為再チャレンジ。

平日と言う事もあり若干空いているが、それでも人を掻き分けなければ前に進めない。
娘は「縁日=肩車」の方程式が完成しており、僕は「これは筋トレだ」と自分に言い聞かせる。
缶ビールを一つだけ妻にねだり、娘は隣でカキ氷を堪能していた。
連日のハードスケジュールのせいか、缶ビールを飲み終わる頃には頭がグルグル回っていた。
帰り道に古い焼き鳥屋で食事を済ませ帰宅する。

そして、玄関を開けるとチボとキュウが当たり前のように出迎えてくれ安堵する。

未来を創りだす為にこの数日を全力で過ごしてみた。
全て自分のためだ。
一つの節目となる弾き語りデビューを終え、1日が経ち段々と見えて来た。

All by myself ってどう言う事か。
逃げ道を自分で閉ざしてみた。
自分に何が足らなくて、何に怯え、どう対処するのか存分に味わった。

All by myselfは、誤魔化しや嘘、背伸び虚勢の通用しない場所で、自分が自分で居続けられるのか?
自分を疑っている僕にとっては、客観的に確認するうってつけの舞台だった。

丸裸のままステージに立ち、全てを見られる事への怯えは微塵もなく、それ以上に僕の中には自信がみなぎっていた。
僕は僕で居続ける術を身に付けている様に思えた。

見届けてくれた友や家族が居てくれたから踏ん張れた。
次はスリーピースのパフォーマンスを上げて行く番だ。


いつも待って居てくれて。ありがとう。
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