2014/9/6 其々の闘い

今日も職場では気を抜くと机を叩き割りそうな怒りに震える事多々多々。

ある人の言葉が脳味噌の奥の方でループする。

「現実とは、曖昧で、いい加減で、でたらめで、残酷で、とりとめもないものであるからにして、そこへ正論や理念をいくらぶつけてみたところでびくともしないから、すっかり諦めて現実の泥の垢にまみれてしまう生き方を選択すべきだとする意見は、現在の地位の永続性を願ってやまない支配層を喜ばせる。」

そして別の人の言葉がこう続く。

「みんなは何処にも存在しない。」
「みんなは決して何もしてくれない。」

最後に自分の魂が余計な事を言う。

「じっとしていたらお前も同じ類の生き物だな…」

仕事を終え帰宅した僕は、邪念を追い払うかのようにギターを握る。
決してギターに逃げ、委ねているのではない。
好きなことをやって、ストレス発散なんて呑気な世界でもない。

その意識の底に沈む塊は、現実に目を背けるだとか、自分の目で未来を見て来たような言いぐさのインテリ気取のそれとも違う。
同じ類と分類されたくないと叫ぶ、紛れもない自分の声がやかましく響く。
その声に脅され、従い、ギターを握る。

妻もまた自分と闘っている。
夜中まで何かに取り憑かれたようにペンを握る。
僕が眠りについた後も闘い続ける。
娘は夜中に目を覚まし、妻を心配してリビングへ降りてくるらしい。

翌朝娘は僕に妻の闘い振りを報告してきた「寝らんで頑張りよ〜とよ」
娘も娘なりに参加している。

其々の闘い方は異なる。
実を結ぶ可能性は限りなく低い。

ただ無駄な命の削り方ではないように思う。

その昔、70を過ぎた老人が「今の若僧は仕事ができん!」とボヤいていた。
僕はその若僧の年齢を尋ねた。
彼の答えは「60歳ぐらいやろ…」

限界年齢を定めるのは僕の勝手でいいんだと教えて貰った。


キュウも闘いに参加中。
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