2014/9/3 尻尾

いい加減この雨にうんざりしてきた。

昼食によく利用させていただく店に、日本語がカタコトの方が研修生と胸に表示をされて接客をしていた。
傍には先輩社員(とは言っても20代前半と思われるが無駄に化粧の厚い、いけてないお姉さんだ)が付添、若干偉そうに日本語の使い方の誤りを指摘、指導をしている。

研修生はおそらく、それ相当の覚悟と目的を持って、他国の文化の中に身を置く生き方を決め、母国語とは全く異なる言語をある程度マスターし、今ここに居る。
そこには自らリスクを冒して行動し、何かを掴み取ろうとする強い意思を感じずにはいられない。

それに比べ目の前にぶてっと突っ立っているこの厚化粧娘ときたら、タマタマ生まれ落ちた場所と時間がココであった事にあぐらをかいているだけの自分を、客観視できないまでに平和ボケしているのだろうか、指摘している日本語の使い方もデタラメな上に発音が悪くよく聞き取れない。

そんな志もポテンシャルも明らかに研修生より劣っている者が、恥ずかしげもなく指導的立場を取っている。
勘違い甚だしい残念な同胞にイラっとし。
「指導されるべきは研修生ではなくあんたやな」
と、小心者の僕は心の中でつぶやいて店を後にする。

そして、勤め先の経営層が月に一度更新する社員向けブログを全員分チェックする。
お願い、労い、見解、お知らせ、賛同、脅し、批判…
面白味も捻りも深みもない発信が散見される。

中には上層部へ自らを売り込むための道具としている輩もいる。
悲しいかな、その腹の黒さが表情と体型に現れている自己愛で構成された、原始的で幼稚な思考パターンによって作られた文章からは、これもまた志は見えて来ない。
その事を、誰も気付かないと思っているのだろうか、同質の発信を繰り返す、なんともお目出度たい方がそれなりの椅子に座り続ける。
まぁ見方を変えれば、志など無く、戦略や戦術など持ち合わせていない無能な者でも、主人へ上手に尻尾を振る事ができる犬には優しい所だ。

ここもまた、厚化粧娘と同じ類の生き物が生息している。


僕らは都合よく尻尾はふれないんだニャー
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