2014/8/27 悶々

我家でも娘が喜ぶ通信教育の類を受講している。
毎月届くそれは、子供の興味を刺激する素材が満載されたDVDや本や付録が詰まっており、娘はほぼ毎日ポストを確認するほど心待ちにしている。

昨日もそれが届いていた。
僕が帰宅すると真っ先に報告と説明を始める娘。
嬉しさを小さな身体では納めきれないといった高揚感がリビング中に伝わってくる。
食事を終えると早速DVDの鑑賞会がスタート。
僕は数分我慢したが耐え切れずにギターを握る。
すると次の瞬間「うるさいけん弾かんで!」と娘より一撃を喰らう。
ひるんでしまった僕は「弾かんよ、握るだけよ」と意味不明な言い訳をし、ギターを握ったまま身動き取れず、猫か虎かようわからん主人公のアニメを眺める始末。

その子供向けに作られた作品は、全てが優しく、ほのぼのとした雰囲気で表現されている。
生きるとは、夢物語のハッピーエンドな世界ばかりではない様に思う。
このアニメごときでは到底表現し切れない大切な事は僕が教えないといけないな。

と、僕からギターの稽古時間を奪った教材を上から目線で評価してみる事で、トイレに入ろうとしたら、先に入られてしまい、何だかな〜と思いながら待っている様な悶々とした時間に折り合いをつける。

そして、今朝出勤前に娘から「スイカのボール買って来て」と重要なミッションと、その成果をコミットされる。
そう、先日僕がお土産に買ってきたスイカのビーチボールに穴が空き使用不能となっていた。
娘はその事を僕に説明し、だから新しいのが必要なんだと訴える。
理由が合理的且つ説得力を備えていた為僕は二つ返事で了承する。
久しぶりのミッションを与えられた僕は若干緊張気味に「スイカで言いと?」と聞くと娘は「何があると?桃とか?」
不覚にも僕は46年間一度も桃のビーチボールを見た事がなかった。
僕は娘に「ビーチボール業界もまだまだマーケティングが不十分で、消費者の欲求を満たす努力が足りんとよ!しかも需要と供給のバランスが…」
と言うべきか迷った挙句。
「桃はないね〜」と簡単な返事を選択していた。

僕はミッションを達成すべく、100均へ足を運び「スイカ&星模様」の2種類のビーチボールを手に入れ満足度200%の達成を確信し帰宅する。

今年は夏が来んかったね。
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