2014/8/20 広島で土砂災害

またまた記録的豪雨が観測される。
広島に知人が二人居るが無事のようで一安心。

マイクを通した稽古がしたくスタジオへ入る。
娘も同行したい様子だったので、おのずと妻も強制連行。
家族でスタジオへ。

新しいカバー曲を試すがやはり全然身体に馴染んでいない事を確認。
ただ、ギターの音がいい感じだったのがせめてもの救いだ。
間も無く次回の演奏予定の曲を確認する作業に入ると娘は飽きてきた。
「まだ終わらんと?」のセリフに僕は多少傷付きながら予定していた工程を進める。
そして、次回は一人で来ようと決心する。
やはり、孤独な作業は孤独を満喫してこそ価値がある。多分。

僕の中には明確とはいかないまでも、創り出したいエンターテイメントへの欲求が紛れもなく存在している。

その対象がステージに立つと滲み出てくる何か。
その佇まいは、多くの事を拒絶し、全ての事を受け入れている。
彼は演奏を始めてしまえば、終演がもれなく訪れる事を理解している。
待ち望んでいた時間がここを境に想い出に変化していくことに躊躇いを覚える。
ギターを弾き始めようとする彼の姿には潔さと怯えが格闘している。
期待とも観察とも思えるオーディエンスの視線に耐え覚悟を決める。
感情を悟られまいとする彼の狙いとは裏腹に、会場の空気はそれに犯されている。

そしてギターの弦を弾いた瞬間、それまでの迷いは遥か昔の淡い出来事となる。

簡単な事ではないが、実現したい。
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